事故治療によるむち打ちの症状チェックリスト!早く治すポイントや慰謝料の相場を解説

交通事故に遭ってから首が痛い、事故後時間が経っているけど首が痛くなってきた、これってむちうち?
とお悩みの方に向けて、むちうちの症状チェックリストをご紹介します。むちうちになってしまった場合、早く治す方法や慰謝料の相場を把握して、交通事故治療で損しないようにしましょう!
むちうち(頚椎捻挫)とは?
むち打ちとはどんな症状のことか知っていますか?原因や症状が出やすい箇所など、むちうちについて解説します。
むちうち(頚椎捻挫)になる原因
むちうちは、首回りの筋肉に不自然な強い力がかかることで引き起こされる捻挫の一種です。首がムチのようにしなることで起こる首の捻挫や、首周辺の筋肉・靭帯・神経などが損傷した状態の通称を「むちうち」と言います。医学的な正式名称としては、「頚椎捻挫」と呼ばれます。
交通事故の中でも追突事故による衝撃が原因のケースが多いですが、それ以外にもラグビー、柔道などのスポーツでもむちうちになる場合があります。
「頸椎捻挫」「外傷性頸部症候群」とも呼ばれており、日常生活でもむちうちになる可能性はゼロではありません。症状は多岐にわたり、耳鳴り・めまい・肩こりなど症状はさまざま。放置して慢性化する前に、違和感を覚えたらすぐに病院を受診しましょう。
むちうちの症状が出やすい部位
むちうちの症状がでやすい部位は、首・腕・頭部など、上半身です。上半身に出現しやすいだけであって、むちうちの症状は身体のいたるところに現れます。
「首や腕に症状がでているわけではないし、むちうちじゃない」と自己診断せず、病院の受診をおすすめします。数ヶ月で治る場合もありますが、数年単位で痺れや痛みなどの症状に悩まされるケースもあります。慢性化する可能性もあるため、早めに受診するよう心がけましょう。
むちうち(頚椎捻挫) の症状が出るまでの期間は?
当日から翌日にかけて当日から翌日にかけてがむちうちの症状が出るまでの相場の期間です。72時間以内に症状が出ると言われており、受傷から1ヶ月経過した後にむちうちの症状が現れることはありません。症状が強く出るのは負傷後、数時間~数日あたりが一般的ですが、事故状況や元々のお体の状態によって、何日後に症状が出てくるのか?は、未知数です。
72時間以降は痛みが軽減し、慢性期に入ります。
軽症であれば慢性期に入ると「痛みがだいぶマシになったから大丈夫」と思うかもしれませんが、放置すれば慢性化したり重症化したりする可能性も出てきます。
むちうちの症状を放置すると、初期症状が慢性化し、数首の痛み・肩こり・頭痛・めまい・吐き気・神経症状などを引き起こす可能性があります。日常生活に支障が出るだけでなく、精神的な問題や後遺障害のリスクも高まります。
適切な初期治療を受けないと、後遺障害等級認定や賠償請求にも影響が出るため、早期に専門医を受診し適切な治療を受けることが重要です。
【症状チェックリスト】むちうち(頚椎捻挫)になるとどこが痛い?

ここからは、むちうちの症状について解説します。以下の症状チェックでどこが痛いかを確認し、心当たりがある場合は、病院での受診を検討しましょう。
また、運転手のみならず同乗者も同じようなむちうち症状が出ることがありますので、必ず事故の際の同乗者にも体調を確認してみてください。
症状1.首を動かした時に痛む
むちうちの代表的な症状が、動かしたときに痛むというものです。体を動かすと痛んだり、部位を動かしにくかったり、普段の動作に違和感を覚えているのであれば、むちうちの症状かもしれません。
筋肉に不自然な力が加わったことにより、捻挫している可能性があります。
症状2.頭痛を伴う
むちうちは頭痛を伴うケースもあります。
交通事故の中でも特に衝突事故は激しい衝撃で脳が激しく揺さぶられます。首や肩周りの筋肉が引っ張られ、脳への血流が詰まり悪化します。上手く脳に血液が回らないと、頭痛が発生します。
むちうちの症状が快方に向かえば、頭痛も次第によくなっていくでしょう。
症状3.倦怠感や耳鳴り、吐き気がする
筋肉が無理に引き伸ばされたり、打撲を負ったりすると、筋肉が硬くなり倦怠感を引き起こす可能性があります。
慢性的な肩こりのような症状になり、日常的な行動をしているだけなのにだるさを感じ、思うように動けなくなるケースも。また事故の衝撃で内耳神経、脳幹などを損傷すると、耳鳴りも生じます。
症状4.手や腕に痺れを感じる
事故の衝撃で筋肉が無理やり引き伸ばされると、筋肉が硬くなったり関節の動きが悪くなったりします。筋肉の収縮により、首回りの神経が圧迫され、痺れが生じるケースもあります。
また神経根の損傷や圧迫なども、手や腕のしびれの原因に。体のどこかに痺れを感じるのなら、むちうちの症状である可能性が高いでしょう。
症状5.眠気を感じる
むちうちで眠くなるのは、首のケガが自律神経を乱し、副交感神経が強く働くためです。さらに、首の筋肉の緊張や炎症による脳の血流不足、痛みやストレス、睡眠不足なども関係しています。
症状6.気分が落ち込んでいる(うつ病)
交通事故という体験による精神的ストレスや将来への不安、慢性的な痛みによる生活の質の低下などが、気分を落ち込ませることがあります。
また、体を興奮させる神経とリラックスさせる神経の調整がうまくいかず、感情のコントロールに影響を与えることも考えられます。身体的な苦痛と精神的な負担が相互に影響し合い、気分の落ち込みを増幅させることもあります。
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むちうち(頚椎捻挫)の治療方法は?

どのような治療方法があるのかあらかじめ知っておくと、心の準備ができます。ここではむちうちの治療方法を4選ご紹介します。
1.首や腕に痛みを感じたら病院へ
首や腕に違和感を覚えたり、痛みを感じたりしたら病院に足を運びましょう。むちうちの症状は、しびれ・耳鳴り・めまい・吐き気・眠くなるなど症状は多数。
そのため、むちうちの症状に強い医療機関を受診するのがおすすめです。
2.診察でレントゲンを撮る
まずは診察でレントゲンを撮り、骨に異常がないかを確認します。骨折などによる痛みが起きていないかを確認するためなので、レントゲン検査でむちうちかどうかを判断するわけではありません。
痺れのような感覚異常がある場合や、むちうちの症状が重い場合は、MRIで骨以外に異常がないかをチェックします。
その後、むちうちを判断するための適切な検査を行います。検査の種類は多数あるため、適切な検査を信頼できる医師にしてもらいましょう。
3.症状に応じて鎮痛剤や湿布で痛みを緩和
むちうちの治療方法は多岐にわたり、医療機関によって治療方法が全く異なります。
軽症であれば、湿布で冷やしたり、コルセットを巻いたりなど簡単な治療方法が用いられるのが一般的です。中度レベルであれば、鎮痛剤が処方されるケースもあります。
頚椎捻挫であるむちうちではなく、頚椎骨折のような重症と診断された場合は手術も考えられます。
ほかにも、理学療法・物理療法・電気療法・ストレッチ・マッサージなどを採用している医療機関もあります。いずれも医師の指導のもと、自宅でケアをしていきましょう。
4.リハビリが必要な場合も
むちうちで2週間ほど安静したあと、リハビリテーションが開始されるケースもあります。運動療法や物理療法を行い、症状をより快方に向かわせます。
リハビリでむちうちが完治するわけではなく、首を動かしやすくしたり痛みを減らしたりと症状を緩和し、よりよい日常生活を目指します。
ストレッチや筋肉トレーニングの運動療法では、筋肉が本来の力を発揮できるようにしていきます。物理療法は、機械を用いて筋肉を温めたり電流を使ったりして、動きの改善をはかります。
いずれも医師からメリットやデメリットの説明を受けた上で、リハビリテーションにのぞみましょう。
むちうち(頚椎捻挫)を早く治すポイント
むちうちを早く治すための方法について紹介します。ただし症状によって対応が違うので、主治医がいるのであれば、主治医の指示に従いましょう。
それではひとつひとつ確認していきましょう。
急性期はとにかく冷やす

急性期は湿布で冷やしたり、鎮痛剤を飲んだりして痛みを抑えていきます。首はなるべく動かさず、安静にしてください。
首への負担を軽くするために、コルセットや頚椎カラーを使い、首を固定するようにしましょう。急性期は首が1番痛い時期ですが、適切な処置をすることで後の状況がよくなりやすいです。
しかし自己判断で行う場合は、あくまでも応急処置と考えてください。医療機関を受診していない場合は、まずは医師に相談することがおすすめです。
慢性期は温める

痛みのピークが過ぎた慢性期は、積極的にマッサージやストレッチをしましょう。頚部周囲の筋肉を緩めたり、頚部の可動域を調整したりして、リハビリテーションが始まります。
まだ首は本調子ではないので、過度な運動は禁物です。医師の指示の元、適切な処置をしていきましょう。
自己判断でのマッサージは神経や筋肉を痛める可能性があるので、むやみに触らないよう注意が必要です。
むちうち(頚椎捻挫)の後遺症で慰謝料は受け取れる?
むちうちの後遺症として、頭痛・耳鳴り・首の痛みなどがあげられます。
交通事故の後遺障害について詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
後遺障害等級の認定を受ける
交通事故によるむちうちの場合、医師から「これ以上症状が改善しない(症状固定)」と診断されたタイミングで、後遺障害診断書等が発行されます。

後遺障害診断書が発行されると、後遺障害等級の認定を受けられるようになります。症状によりますが、14級9号、12級13号で認定されるのが一般的です。
事前認定もしくは被害者請求で申し立てをすると、後遺障害等級の認定の審査が始まります。
症状固定となれば治療費、休業補償などが打ち切られます。しかし、後遺障害等級の認定により、後遺障害慰謝料などが受け取れるようになります。
すでに相談している弁護士がいるのであれば、後遺障害等級の認定や基準についても相談してみるのがおすすめです。
後遺障害等級ごとの慰謝料の相場
後遺障害と認定されると、後遺障害慰謝料に加えて将来の収入減である逸失利益も請求できるようになり、賠償金が大きく増える可能性がありますが、等級や算定基準(自賠責保険基準、裁判所基準など)によって金額が異なる点に留意が必要です。
むちうち(頚椎捻挫)に関するよくある質問
むちうちに関するよくある質問をまとめました。よくある質問をチェックして、不安や悩みを解消しましょう。
むちうちの治療で日常生活が送れなくなりますか?
むちうちの治療が始まると、安静期間が必要です。ただし、軽症であれば、長期の安静が症状を長引かせます。そのため医師の指導のもと、無理のない範囲で日常生活を送ることは可能です。
ほとんどのケースで、数日~1週間の安静期間のあと、無理のない範囲で動けるようになっていきます。
軽いむちうちですが、安静期間は必要ですか。
軽いむちうちでも、数日~1週間程度は安静期間が必要です。医師の指導の下、いつまで安静にしていたらいいかを確認し、無理のない範囲で日常生活を送るようにしましょう。
マッサージやストレッチをしてもいいですか?
症状を悪化させる可能性があるので自己判断でのマッサージやストレッチは、行わないでください。マッサージは痛みを緩和する効果もありますが、あくまでもリハビリテーションでの治療のひとつです。医師の指導のもと、ホームケアを行うのは問題ありません。
接骨院や整骨院でも治療はできますか?
治療できます。ただし自賠責保険会社によっては、接骨院などでの交通事故治療は治療などの計算に認められないケースがあるので注意が必要です。基本的には医療機関の利用がおすすめです。
接骨院や整骨院での治療は、医師から許可をもらってから行いましょう。同時に整形外科で定期的に診察を受けるのがおすすめです。
むちうちの症状がありますが運動していいですか?
むちうちの症状が治らないうちに運動によって強い衝撃を与えると重症化してしまう可能性が高いです。まずは病院を受診し、運動については医師の判断を仰ぎましょう。医師から「運動してもいい」という許可が出てから運動を開始しましょう。
同乗者でむちうちになった場合も慰謝料はもらえますか?
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