自賠責保険の慰謝料の計算方法!1日いくら?上限120万の壁と損をしない請求の仕方
「保険会社から提示された金額は妥当なの?」「自賠責保険の慰謝料って結局いくらもらえるの?」といった不安を抱えていませんか?実は、自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)には、国が定めた厳格な計算ルールがあります。
この記事では、超初心者の方でも「自分の慰謝料」がいくらになるのか計算できるように、自賠責保険の慰謝料の仕組み、計算方法、そして損をしないための注意点をどこよりも丁寧に解説します。
1.自賠責保険の慰謝料とは?
交通事故のニュースなどでよく聞く「自賠責保険(じばいせきほけん)」。これは、車やバイクを所有するすべての人に加入が義務付けられている「強制保険」です。
自賠責保険の目的は、「被害者の救済」にあります。加害者が任意保険(民間の保険)に入っていなかったり、支払い能力がなかったりしても、国が定めた最低限の補償を被害者が受けられるようします。
自賠責保険の補償には「120万円」の壁がある
自賠責保険で支払われる金額には上限があります。怪我の治療にかかる費用(傷害による損害)の場合、上限額は120万円と決められています。この120万円の中には、これから説明する「慰謝料」だけでなく、「治療費」や「休業損害」なども含まれるため、非常に重要な数字となります。
2. 【計算式】自賠責保険の慰謝料は「1日4,300円」
自賠責保険の「入通院慰謝料」は、精神的な苦痛を「通院日数」に換算して計算します。
慰謝料の日額は4,300円
2020年(令和2年)4月1日以降に発生した事故の場合、自賠責保険の慰謝料は1日あたり4,300円と定められています。
※以前は4,200円でしたが、改定されました。
自賠責保険の計算方法
自賠責保険の慰謝料計算には、以下の2つの数字のうち、「どちらか少ない方」を採用するというルールがあります。
1. 治療期間(事故から完治または症状固定までの総日数)
2. 実通院日数(実際に病院や接骨院に行った日数)×2
計算式に当てはめると以下のようになります。
自賠責保険の慰謝料=4,300円×(1と2の少ない方の数字)
具体的な計算例
例えば、事故に遭い、3ヶ月間(90日間)治療を続け、その間に合計30日通院したケースを考えてみましょう。
- 治療期間 = 90日
- 実通院日数 30日×2 = 60日
この場合、少ない方の「60日」が計算の対象になります。
4,300円×60日=258,000円
これが、このケースでの自賠責基準の慰謝料金額です。
事故治療ナビ視点の一言:
「忙しくて通院を我慢してしまった」という方は、この計算式によって慰謝料が大幅に減ってしまうことがあります。しっかり体を治すためにも、そして正当な補償を受けるためにも、適切な頻度で通院することが大切です。
3. 「上限120万円」には何が含まれる?
先ほど「上限は120万円」とお伝えしましたが、この中には以下の補償がすべて含まれています。
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治療費: 病院や接骨院に支払われる診察代、リハビリ代、薬代。
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文書料: 診断書や事故証明書の発行にかかる実費。
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休業損害: 事故の怪我で仕事を休んだ分の減収補償。
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交通費: 通院にかかった電車・バス・ガソリン代など。
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慰謝料: 今回解説している精神的苦痛への賠償金。
もし治療費が非常に高額(例えば100万円)になってしまった場合、120万円の枠から治療費が優先的に差し引かれるため、慰謝料として受け取れる枠が残り20万円にまで減ってしまいます。
この「120万円の壁」を超えた分は、加害者側が任意保険に入っていれば、そちらから支払われることになります。
4. むちうち・追突事故での慰謝料相場
交通事故で最も多い「むちうち(頚椎捻挫)」や、信号待ちでの「追突事故」の場合、慰謝料はどれくらいになるのでしょうか。
むちうちの一般的な治療期間は3ヶ月〜6ヶ月程度です。
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3ヶ月通院(月10回): 約8.6万円 〜 25.8万円
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6ヶ月通院(月10回): 約25.8万円 〜 51.6万円
※通院日数や治療の進捗により変動します。
接骨院・整骨院でのリハビリも対象!
「病院(整形外科)じゃないと慰謝料は出ないの?」と不安になる方もいますが、接骨院・整骨院でのリハビリも、自賠責保険の計算対象に含まれます。
ただし、医師の診断や許可があることが大前提ですので、病院と接骨院を併用して通うのが最も賢い選択です。
事故治療ナビ視点の一言:
むちうちは見た目には分かりにくい怪我ですが、放置すると後遺症が残ることもあります。「物損事故」として処理されている場合は、必ず「人身事故」へ切り替え、自賠責保険が適用される状態にしておきましょう。
通院先選びにお困りの方、今の通院先にご不安を感じている方、その他交通事故関連のお悩みがありましたら、事故治療ナビにご相談くださいませ。
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5. 自賠責基準 vs 任意保険基準 vs 弁護士基準
「自賠責保険でもらえる金額=あなたがもらえる最高額」ではありません。実は、慰謝料の計算基準には3つのランクがあります。
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自賠責基準(最低限): 法律で決まった最低限の補償。
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任意保険基準(普通): 保険会社が独自に提示する金額。
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弁護士基準(最高): 裁判所の過去の事例に基づいた最も高い基準。
もし、弁護士基準で計算すると、慰謝料は自賠責基準の2倍〜3倍に跳ね上がることも珍しくありません。自賠責保険はあくまで「最初の窓口」であり、納得がいかない場合は専門家に相談する価値が十分にあります。
6. 慰謝料はいつ、どうやって請求するの?
「慰謝料はいつ振り込まれるの?」という質問をよくいただきます。
請求のタイミング
原則として、「治療が終わって示談が成立した後」です。
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治療終了(完治または症状固定)
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保険会社から「示談案」が届く
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納得して署名・捺印する
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振込(書類提出から1週間〜10日程度が一般的)
被害者請求という裏技
加害者側の保険会社が対応を渋る場合、被害者が直接自賠責保険に請求する「被害者請求」という方法もあります。この場合、書類を提出してから約1ヶ月〜2ヶ月程度で支払いが行われます。
事故治療ナビ視点の一言:
「治療費や生活費が厳しくて示談まで待てない」という方は、内払金(仮渡金)制度を利用することで、示談前に一部を受け取ることも可能です。一人で悩まずに相談してくださいね。
7. 主婦や無職、学生でも慰謝料はもらえる?
結論、もらえます。
慰謝料は「精神的な苦痛」に対するものなので、職業や年齢に関係なく計算されます。
主婦の場合
主婦(主夫)の場合は、「休業損害」を利用できます。
主婦(主夫)の方も、事故の怪我で家事ができなかった期間、1日あたり6,100円の休業損害を請求できる可能性があります。これは慰謝料とは別に支払われるお金ですので、主婦の方は必ずチェックしておきましょう。
8. 慰謝料が減額されるケース(過失割合など)
自賠責保険は被害者に優しい保険ですが、被害者側に重大な落ち度がある場合は、支払われる金額が減額(過失相殺)されることがあります。
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過失7割未満: 減額なし(全額もらえる)
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過失7割以上8割未満: 2割減額
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過失8割以上9割未満: 3割減額
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過失9割以上: 5割減額
「自分にも少し非があるけれど、治療費が心配」という方でも、過失が7割未満であれば自賠責保険から満額の補償が受けられるのは、大きな安心材料ですね。
まとめ:1円でも損をしない通院と請求のために
自賠責保険の慰謝料について、ご理解いただけたでしょうか。
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日額は4,300円。
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計算のポイントは通院頻度。
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120万円の枠を意識する。
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足りない分は任意保険や弁護士基準を検討する。
交通事故の治療は、痛みを治すことが一番の目的ですが、そのための補償を正しく受け取ることも同じくらい大切です。
「自分のケースでいくらになるか詳しく知りたい」「どこの病院や接骨院に通えばいいか迷っている」
そんな時は、ぜひ事故治療ナビを活用してください。交通事故対応のプロたちが、あなたの心と体の回復を全力でサポートします。




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