皮膚科
当院の皮膚科について
一般的な皮膚科疾患はもちろん、アトピー性皮膚炎で痒みが強い方や子供や顔などに大量のステロイド外用薬を少しでも減らしたい方に光線療法(エキシマライト療法)も行っており、保険診療にて安価に行えます。
また、当院では医療脱毛(自由診療)も行っております。脱毛というと美容脱毛を思い起こしがちですが、介護脱毛も最近流行です。感染症の予防、匂いの軽減、清潔を長く保つためにも興味のある方は当院へご相談ください。
以下の症状がある方は、当院へお越しください。
- 皮膚の一部がまだら状に白くなっている。
- 頭部に地肌が見えるところがある。
- 爪に小さなでこぼこがある。
- 皮膚が赤くなっていたり、痒みがなかなかおさまらない。
エキシマライト療法とは
エキシマライト療法は、光線療法の中でも紫外線療法に分類され、従来のナローバンドUVBより少し中心波長が短い308nmを選択的に照射する治療の事です。
照射面が小さいのが特徴でもあり、当てたい患部へのアプローチが容易で照射時間が短く患者様への負担は非常に少なくて済みます。
ウシオ電機社のセラビームUV308®miniは297nmより短い波長をカットする特殊なフィルターが採用されており、安全性に配慮がされているので紅斑反応が少なく、女性の方やお子様の方でも安心して治療が受けられます。
作用機序としましては、紫外線のもつ光毒性による細胞障害作用や、皮膚表面の抗原提示細胞であるLangerhans細胞の抑制によって皮膚局所免疫を低下させることが考えられます
エキシマライト療法が有効な皮膚疾患
主に下記のような難治性疾患に有効です。
従来の紫外線療法ではなかなか改善しにくかった皮膚病変にも効果があり、安全性が高いことも確認されています。
- 尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)
- 円形脱毛症
- 尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)
- 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
- アトピー性皮膚炎
治療期間の目安
尋常性白斑
週2回の照射で、10回目から効果が出始め、30回〜50回くらいが目安とされています。
円形脱毛症、尋常性乾癬
週1〜2回の照射で、3〜10回目から効果が出始め、20回くらいが目安とされています。
掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎
週1〜2回の照射で、10回目から効果が出始め、20回〜30回くらいが目安とされています。
※上記はあくまで目安のため、肌質や照射頻度などにより変動することがあります。
尋常性白斑
尋常性白斑とは皮膚の基底層に分布するメラノサイト(色素細胞)が何らかの原因で減少・消失する後天性の病気です。
斑の形は木の葉状、類円形のものから不規則な地図状を示すものまで様々ですが、境界ははっきりとしています。また、髪の毛のある部分に症状が現れた場合は、その部分の毛が白髪になることが多いです。
全身に現れ、対称性が見られる汎発型(非分節型)、1〜数個の白斑が局所的に現れる限局型、皮膚の神経に沿って現れる分節型の3種類があります。
伝染することはなく、命にかかわることもありませんが、原因がはっきりと分かっていないため、皮膚症のなかでも最も治りにくい病気の一つと言われています。
円形脱毛症
「円形脱毛症」とは、円形や楕円形の脱毛斑が突然生じる疾患です。 一般的には10円玉くらいの脱毛と思われていますが、頭部全体に広がるものや、眉毛やまつ毛、体毛などに及ぶ重度のものまで、その症状は様々です。また、場合によっては、完全に発毛しても再発することもあります。
円形脱毛症の原因については、様々な要因が提唱されており、現時点ではハッキリとした原因は分かっていません。しかし、学術的には「自己免疫疾患」を要因とする考え方が有力とされています。
自己免疫疾患とは、自己の免疫バランスが崩れて、本来外敵から自己を守るはずの免疫細胞が過剰反応した結果、自己組織を攻撃してしまう病気の総称です。
自己の免疫バランスを崩す要因は様々で、疲労、精神的ストレス、感染症や体質的なものなど様々な要因が挙げられます。自己免疫疾患説における円形脱毛症とは、何らかの要因で自己の免疫バランスを崩した結果、髪の毛を作る毛根が自己の免疫細胞によって破壊され、髪の毛が育たなくなり、毛が抜け落ちると考えられています。
症状としては、一部円形状に脱毛する軽症から、全て脱毛する重症まで多岐にわたります。
円形脱毛症の特徴
円形脱毛症には、以下のような特徴的な症状があります。
初期症状
- 何の兆候もなく突然脱毛が始まった。
- 頭部に地肌が見えるところがある。
- 爪に小さなでこぼこがある。
- アトピー性疾患(アトピー性皮膚炎、気管支炎、アレルギー鼻炎のいずれか)を患っている。
- 脱毛斑が円形または楕円形であり、境界が比較的はっきりしている。
進行中の症状
- 朝起きた時、枕に抜けた毛が数本以上見られる。
- 脱毛斑の周囲の毛を引っ張ると簡単に抜け、痛みもほとんどない。
- 抜けた髪の毛の毛根の部分が、細く尖った状態である。
- 脱毛斑が広がってきた。
※上記、初期症状のどれかに該当する場合は円形脱毛症が進行していると考えられます。
回復後の症状
- 脱毛斑の一部に細く短い毛が生えている。
- 脱毛斑に毛穴が点々とみえる。
- 脱毛斑の周囲の毛を引っ張っても容易に抜けない。
尋常性乾癬
尋常性乾癬とは、盛り上がった赤い発疹ができ、そこに銀白色の鱗屑(フケのような垢)ができてポロポロとはがれ落ちる病気です。
全身どこにでもできますが、頭皮・膝・肘など、外部からの刺激が強い部分に特に出やすく、約半数の方はかゆみを伴います。
本来自分自身を守るべき免疫のバランスが崩れて、自身の皮膚を攻撃してしまうことから発症します。肥満体質の中年以上、肉・飲酒・喫煙を嗜好し、特にストレスが多い方に発症する傾向が強いと考えられています。
炎症性角化症の代表的な病気が乾癬(かんせん)であり、その症状によって5つのタイプ(尋常性乾癬、関節性乾癬、膿疱性乾癬、滴状乾癬、乾癬性紅皮症)に分けることができます。
日本の乾癬患者数は10万~20万人と推計されており、欧米の10分の1程度です。男性のほうが女性より多いといわれ、好発年齢は男性が30代~40代、女性が20代です。
乾癬の原因は解明されていませんが、細菌やウイルスによって起きる病気ではないので、ほかの人に感染する心配はありません。
尋常性乾癬の症状
皮膚にできた紅斑や発疹が乾燥し、角質がはがれ落ちます。正常な皮膚との境界がはっきりしているという特徴もあります。また、健康な皮膚でも掻いたりすると刺激によって尋常性乾癬と同じような症状が現れます。
本来、健康な皮膚は表皮細胞が生まれてからはがれるまでの工程を28日周期で繰り返しています。これに対して、尋常性乾癬の皮膚では表皮細胞の異常な増殖が起き、健康な皮膚に比べて10倍以上の速度で表皮が作られます。そして、過剰に作られた表皮は積み重なって、やがてはがれ落ちていきます。
また、炎症性の細胞が集まってきて活性化するため、毛細血管が拡張して赤みを帯びたようになります。
掌蹠膿疱症
掌蹠膿疱症は膿が溜まった膿疱と呼ばれる発疹が、手のひら(手掌)や足の裏(足蹠)にたくさんできる疾患です。
比較的少ない疾患で、中年以降の方に多くみられます。膿疱は、炎症反応に関係する好中球(白血球の一種)が、表皮内にみられ、細菌感染がみられないことが特徴的です。
慢性的に経過し、周期的に症状がぶり返します。発疹は、最初は小さな水疱で、徐々に化膿していき、次第に黄色に変化します。その後。かさぶたになり、角層がはがれ落ちます。しかしこれで治るわけではなく、すぐに再発し、慢性化をたどると、皮膚が赤黒くなり、角質も増殖して激しい痒みや、時に痛みを伴うこともあります。
また、慢性的に経過するなかで、突然、鎖骨や胸の中央の胸肋鎖骨関節などの関節が痛くなることがあり、掌蹠膿疱症性骨関節炎と呼ばれます。この痛みは非常に強く、日常生活が困難になるほどのこともあります。さらに放置すると、関節の変形なども招きます。そのため、適切な治療が必要になってきます。
掌蹠膿疱の症状
長期にわたる喫煙や、扁桃炎、虫歯、歯科金属アレルギーが原因のひとつと考えられています。また、発疹の中の液体からはウイルスや細菌は見つからず、自己免疫(自分自身の組織に対して免疫が攻撃的に作用すること)が関係する疾患ではないかとも推測されています。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎とは、かゆみのある湿疹が慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す病気のことです。
アトピー性皮膚炎では、皮膚の“バリア機能”(外界の様々な刺激、乾燥などから体の内部を保護する機能)が低下していることが分かっています。そのため、外から抗原や刺激が入りやすくなっており、これらが免疫細胞と結びつき、アレルギー性の炎症を引き起こします。
また、かゆみを感じる神経が皮膚の表面まで伸びてきて、かゆみを感じやすい状態となっており、掻くことによりさらにバリア機能が低下するという悪循環に陥ってしまいます。
アトピー性皮膚炎の悪化要因
アトピー性皮膚炎を悪化させる要因は1つだけではなく、以下のような様々な要因が重なり合って起こることが多いため、これらの悪化要因の対策を行うことも治療を行う上で大切なことになります。
- 黄色ブドウ球菌
- ダニ
- カビ
- 汗
- ペット
- ストレス など
ケミカルピーリング(自由診療)
ケミカルピーリングとは、薬剤を塗布し表皮の古くなった角質を剥離、除去して肌のターンオーバーを促す皮膚治療です。
当院では、精製度の高い酸を用いてお肌を蘇らせるプログラムのため、より効果の高い安全なケミカルピーリングを受けていただくことができます。
コラーゲンの合成の促進や、美白といった効果を有するため、美しく生まれ変わったお肌は、とてもみずみずしく、ハリが出てきます。くすみやニキビ、しみ、小じわに効果的であり、特にニキビは画期的な効果が期待できます。
サリチル酸マクロゴールピーリングとは
当クリニックでは、サリチル酸マクロゴールピーリングという、高い効果が期待でき、トラブルの少ない新しいピーリングを行なっています。
サリチル酸マクロゴールピーリングは、懸念点とされていた施術中の痛みや施術後の赤みが最も少なく、それでいてコラーゲンの造成はTCAピーリングにも匹敵すると言われています。
治療の流れ
薬剤を塗り、約5分間待機します。
薬剤をしっかりと拭き取ります。
施術によって顔に残った熱を冷却して取り除きます。
サリチル酸マクロゴールピーリングの効果
●ニキビ・毛穴詰まりしやすい肌質・脂性の改善
サリチル酸の角質軟化・溶解作用によって皮脂分泌過多も改善します。
●はり・たるみ予防・小じわ改善
真皮のコラーゲン産生を促進し、柔らかい弾力のある肌質にする効果があります。
●老化予防・シミの予防・くすみ・荒れた肌のキメを整える・美白
肌の新陳代謝を活発に促進しますので、皮膚のサイクルの乱れを正常に戻す効果も期待できます。その結果、蓄積されたメラニンが蓄積しにくくなります。
料金について
ケミカルピーリング | ¥7,800(税込) |
よくある質問
A. ピーリングにより、徐々に「ニキビ」が出来にくい肌にする肌質改善効果があります。
個人差もありますが、4回くらいは施術が必要かと思います。3週間〜1ヶ月に1回の治療法です。
A. 従来のピーリングに比べて肌にやさしいのが特徴ですので、肌が弱い方でも安心して治療を受けていただけます。
事前にドクターがそれぞれの肌質をチェックしますので、よほど酷い炎症などが無い限りは可能です。
A. サリチル酸マクロゴールピーリングは、皮膚の刺激作用はほとんどありませんので、皮膚の赤みや皮剥けなどの副作用の心配は不要です。痛みに関してもほとんどありません。
A. 個人差もありますが、1回の施術だけでも効果がある方もいらっしゃいます。
一般的には、3週間〜1ヶ月に1度の施術を4回ほど繰り返していただくのがオススメです。最低3回は施術を行なっていただけないと、コラーゲンの産生効果などを実感しづらいかもしれません。
A. 施術直後からのメイクは、可能であれば翌日まで控えてください。
治療部位を強く洗ったり、こすること等は避けるようにしてください。
また、日焼け対策(直接日光を避け、遮光クリームを使用)は必須となります。乾燥傾向が出る場合もありますので、通常よりも保湿を心がけるようにしてください。
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