よくある大腸の症状 Oue Care Towa Clinic

よくある大腸の症状

よくある大腸の症状(疾患)と、主な原因やリスク因子をご紹介します。

過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome:IBS)とは、腸管の運動や感覚に障害があり、腸の動きが異常に敏感になることで引き起こされる症候群です。

【主な症状】

【考えられる原因・リスク因子】

過敏性腸症候群は、消化器症状の中でも最も多く見られる疾患のひとつです。

患者様の症状に合わせて、薬物療法や食事療法、心理療法、運動療法で治療を行います。

潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)

潰瘍性大腸炎は、大腸の内側の粘膜が慢性的な炎症を起こし、腫瘍が形成される自己免疫疾患の一種です。

【主な症状】

【考えられる原因・リスク因子】

潰瘍性大腸炎の原因は明確にはわかっていませんが、年齢・遺伝・非ステロイド性抗炎症薬の使用などの要因がリスクとされています。

治療は軽度の場合には抗炎症薬の投与、中程度の場合には免疫抑制剤の投与などを行い、重度の場合に手術が必要になることもあります。

大腸ポリープ

大腸ポリープとは、大腸内壁にできる異常な粘膜の突起物のことで、健康な組織から発生します。

【主な症状】

【考えられる原因・リスク因子】

大腸ポリープの多くの場合は良性であり、悪性腫瘍の前駆病変とされますが、一部のポリープは悪性化する可能性があります。

万が一発見された場合、ポリープの大きさや数、形状、位置、および病理学的特徴に基づいて、個別に治療法を決定します。

定期的な検査を受け、早期発見と適切な治療を受けることが大切です。

大腸がん

大腸がんとは、大腸(結腸・直腸)悪性の腫瘍が形成された状態を指します。

【主な症状】

考えられる原因・リスク因子

大腸がんは、小さなポリープから発生することが多く、早期の段階では自覚症状がほとんどありません。

がんの進行度合いによって治療法は異なり、手術・化学療法・放射線治療・標的治療・免疫治療などが選ばれます。

大腸カメラ検査などで早期発見することが重要であり、定期的な検診がおすすめされます。

クローン病

クローン病とは、消化管に慢性的な炎症が起こり、腸管壁に潰瘍や瘢痕(はんこん)が形成される疾患の一つです。

主に小腸と大腸に発生することが多く、消化管のどの部位にでも発生する可能性があります。

【主な症状】

【考えられる原因・リスク因子】

クローン病の原因は不明な部分が多いものの、免疫系の異常や家族歴などが影響していると考えられています。

治療法には、抗炎症薬や免疫抑制剤、生物学的製剤などがあり、症状や進行度合いによっては、手術が必要になる場合もあります。

虚血性腸炎

虚血性腸炎とは、腸管の血液供給が一時的、または永続的に減少することによって引き起こされる炎症性疾患です。

【主な症状】

【考えられる原因・リスク因子】

虚血性腸炎の治療では、腸管虚血の程度に応じた処置や血行再建手術、対症療法を行います。

早期発見が重要な疾患であり、特に高齢の方や、動脈硬化症・糖尿病・高脂血症などのある方に大腸カメラ検査をおすすめいたします。

大腸憩室症(だいちょうけいしつしょう)

大腸憩室症とは、大腸の壁の弱い脆い部分が、外側に向かって袋状に突起する症状のことです。

【主な症状】

【考えられる原因・リスク因子】

大腸憩室症自体は、多くの場合、大腸カメラ検査時に偶然発見されます。

軽度な症状の場合は経過観察を行い、過度な運動を控えたり食生活を改善したりする必要があります。

大腸憩室による合併症が発生した場合、重度な場合には大腸憩室の切除を行う必要がありますので、早期発見・長期治療が重要です。

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