内視鏡を鼻から入れると痛い理由とは?検査のメリットやデメリットなどを詳しく紹介
内視鏡検査を行う際、カメラが付いた柔軟な管状の医療器具を口や鼻から挿入するため、検査時の痛みを気にされる患者さんもいます。
一般的には、検査時に局所麻酔や鎮痛剤を使用するため、内視鏡を挿入する際の辛さや違和感や軽減されるように配慮されています。
この記事では、内視鏡検査で鼻から挿入する際の痛みや違和感を徹底解説します。
内視鏡を鼻から入れたときの痛みや違和感とは?
鼻から内視鏡を挿入する検査は、経鼻内視鏡検査と呼びます。
経鼻内視鏡検査は、麻酔や鎮痛剤が使用される検査ですが、痛みや違和感が生じるケースもあります。
粘膜の刺激
内視鏡が通過する過程で、鼻腔や鼻咽頭の粘膜に直接触れることがあります。
粘膜は比較的敏感な組織であり、内視鏡による刺激によって一時的な痛みが生じることがあります。
そのため、検査前の医師とのコミュニケーションを通じて、適切な鎮静法を選択することが重要です。
鼻腔内が狭い
鼻腔の形状やサイズは個人によって異なるため、内視鏡の挿入時に適合性の問題が生じることがあります。
鼻腔が狭い場合、内視鏡の通過が困難になり、鼻の内側の組織への圧迫や刺激が痛みの原因に挙げられます。
ただし、基本的には適切な鎮静法によって、痛みや不快感を軽減しながら経鼻内視鏡検査が行われます。
慢性鼻炎の場合
慢性鼻炎の炎症や腫れにより、鼻の内側の組織が過敏になる場合があります。
そのため、内視鏡が鼻腔に挿入される際、過敏な組織に刺激が加わることが痛みを感じる原因として考えられます。
また、慢性鼻炎で鼻腔や鼻道が狭くなっている場合、内視鏡が通過する際に狭い鼻道に圧迫や刺激が加わることで痛みにつながります。
麻酔や鎮静剤を使用しない場合
クリニックによっては、経鼻内視鏡検査で麻酔や鎮痛剤を使用しない、または使用量を少なくするケースがあります。
一般的には、検査前のカウンセリングを通じて、麻酔や鎮痛剤の副作用や患者さんの状態を考慮したうえで使用の有無を判断します。
患者さんにとって快適な経鼻内視鏡検査を実現するためにも、検査前には医師と十分にコミュニケーションをとることが大事です。
経鼻内視鏡検査のメリットとデメリット
ここからは、経鼻内視鏡検査のメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
経口内視鏡検査とは異なり、内視鏡が舌根に当たることがないため、嘔吐反射が起ころにくい点が大きなメリットです。
また、経口内視鏡検査では、食道や胃などの消化器系を内視鏡が通過する必要がありますが、経鼻内視鏡検査ではより短い経路を通るため、検査時間が短縮されるメリットもあります。
上記のメリットに加えて、経鼻内視鏡検査は患者さんにとって比較的負担が少ないという側面もあります。
ただし、検査時の痛みやリスクは患者さんによって異なるため、経口内視鏡検査と経鼻内視鏡検査のどちらが最適かを判断することはできません。
デメリット
経鼻内視鏡検査のデメリットは、鼻腔に内視鏡を挿入する際、喉や咽頭に刺激が生じ、吐き気や嘔吐感を引き起こす可能性があることです。
患者さんによっては、鼻の粘膜や血管に対する刺激により、一時的な鼻出血や鼻の炎症が生じることもあります。
ただし、これらのデメリットは一時的なものであり、検査後には回復する傾向にあります。
検査を行うクリニックは、患者さんの状態を考慮して必要なケアや措置を行い、検査のリスクや不快感を最小限に抑えるように努めています。
経鼻内視鏡検査が心配な場合の対処法
鼻から内視鏡を挿入するのが心配な場合、口から内視鏡を入れる経口内視鏡検査を選ぶこともできます。
経口内視鏡検査は、麻酔や鎮痛剤の投与によって、眠っているかのように意識が朦朧とした状態で検査が行われます。鼻の粘膜の刺激や鼻腔を通過する際の痛みがありませんが、経鼻内視鏡検査よりも嘔吐反射は起こりやすいです。
そのため、内視鏡検査を受ける際に、両検査の内容やメリット・デメリットを十分に把握し、医師との相談を経てより適切な検査を選ぶことが大事です。
まとめ
鼻から内視鏡を挿入する経鼻内視鏡検査は、患者さんの状態によって痛みや違和感が生じるケースがあります。
クリニックによっては、麻酔・鎮痛剤をしない、または使用量が少ないため、内視鏡の通過による粘膜の刺激で痛いと感じることもあります。
「おうえケアとわクリニック」では、熟練の専門医による確かな技術と経験をもって、患者さんに快適な経鼻内視鏡検査を行えるよう努力しております。
鼻から内視鏡を入れる痛みや違和感が心配な方は、内視鏡検査に特化した「おうえケアとわクリニック」までお気軽にご相談ください。