お腹がチクチク痛い原因は?痛くなる原因や対処法を紹介
お腹がチクチク痛いと感じた場合や、何日も続く場合や激しい痛みがある場合、何らかの疾患が発症している可能性があります。
この記事では、お腹がチクチクと痛くなる原因や、内視鏡検査を受けることで得られる健康上のメリット、内視鏡検査以外の診断方法について解説します。
お腹がチクチク痛む3つの原因は
お腹がチクチクと痛む原因は、大きく分けて以下のようなものが考えられます。
- 消化器系の疾患
- 婦人科系の疾患
- その他の疾患
消化器系の疾患
お腹がチクチク痛む原因として、消化器系の疾患が考えられます。
具体的には、胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胆石症・膵炎・腸閉塞などが挙げられます。
これらの疾患の原因として考えられるのは、食生活の乱れや過剰なストレス、アルコールやタバコの摂取などです。
また、食べ過ぎや食べ物の摂取で引き起こされる胃もたれや下痢なども、お腹がチクチク痛む原因の一つです。
これらの症状は、消化器系の疾患の初期症状である場合もあるため、早めの受診が必要です。
婦人科系の疾患
生理痛や月経前症候群、子宮筋腫、卵巣の嚢腫など婦人科系の疾患も、お腹がチクチク痛む原因として考えられます。
これらの疾患は、女性特有の疾患であり、ホルモンバランスの乱れやストレスが原因で発症につながるものです。
生理痛は生理前から始まり、強い痛みや下腹部の張り、吐き気や頭痛などを引き起こすことがあります。
月経前症候群は、生理前にイライラや不安、胸の張り、頭痛や腰痛などが起こる症状で、生理が始まるとともに症状が消失することが多いです。
生理痛や月経前症候群と思われる症状でも、痛みがひどい場合や長引く場合には、早めに専門医に診てもらうことをおすすめします。
その他の疾患
消化器系や婦人科系の疾患以外にも、腰痛や腎臓結石、ストレスなどが考えられます。
腰痛は、腰の骨や筋肉、靭帯などに問題がある場合や、脊椎管狭窄症やヘルニアなどの神経系の問題が原因として考えられます。
腎臓結石は、腎臓でできた小さな結石が尿道を通って排出される際に痛みが生じます。
また、身体的な要因だけではなく、精神的な要因もお腹の痛みにつながる原因の一つです。例えば、精神的なストレスによっても胃腸の働きに異常が生じることがあります。
腰痛については、レントゲン検査やMRI検査によって詳しく検査でき、腎臓結石はCT検査などによって確認されることが多く、大きな石の場合には手術が必要となることもあります。
ストレスによる胃腸の異常は、内視鏡検査によって胃や小腸の状態を詳しく観察することが可能です。
上記のような症状が出た場合には、早期発見と治療が必要となり、痛みが続く場合や痛みがひどい場合には、専門医の診察を受けることが大切です。
内視鏡検査をはじめとする適切な検査を受けて原因を特定し、適切な治療を行い健康な体を維持しましょう。
内視鏡検査でお腹の痛みを診断する方法
内視鏡検査は、消化器系の病気を診断する際に頻繁に用いられる精密検査の一つです。
消化器系の内視鏡検査は、体内に細い管を挿入して内部を観察することで、消化管の壁面や粘膜、内部器官を確認し、異常の有無を調べることができます。
内視鏡検査で代表的なものは、胃カメラ検査と大腸カメラ検査です。
胃カメラ検査は、胃炎や胃潰瘍、胃がんなどの疾患を診断するために行われます。
大腸カメラ検査は、大腸炎症や大腸がん、ポリープなどの疾患を診断するために行います。
内視鏡検査は医師や技師によって専用の機器を使って行い、検査中は麻酔や鎮痛剤を投与して患者さんの不快感を軽減するのが一般的です。
内視鏡検査中に問題が発生した場合の対処法
内視鏡検査中に問題が発生した場合、医師や看護師が速やかに適切な対処をします。
例えば、内視鏡検査には以下のようなリスクが伴います。
- 吐き気や嘔吐
- 喉や食道、胃などの内部の傷つき
- 出血
- 嚥下困難
- 心拍数の低下や血圧の低下
例えば、吐き気や嘔吐がある場合には、薬を投与して吐き気を抑えるよう処置します。
出血がある場合には、止血処置を行い、喉や食道、胃などの内部に傷がある場合には、傷つきを修復する処置を行います。
内視鏡検査中に上記のような問題が発生することは稀であり、内視鏡検査前に医師や看護師からリスクに関する説明を十分に受けることが大切です。
また、検査中に何か異常を感じた場合には、遠慮なく医師や看護師に相談するようにしましょう。
内視鏡検査を受けることで分かる健康上のメリット
内視鏡検査は、消化器系の疾患を診断するために行われる検査の一つで、カメラや光源を使って消化管内部を観察します。
ここからは、内視鏡検査を受けることで分かる健康上のメリットをご紹介します。
疾患の早期発見
内視鏡検査は、消化器系の疾患の早期発見につなげられるのが大きなメリットです。
疾患の早期発見は、適切な治療計画を立てるうえで非常に重要なことです。
例えば、胃がんや大腸がんなどの重篤な疾患や、胃炎・胃潰瘍や憩室炎・大腸炎などの炎症性の疾患が内視鏡検査で診断されることがあります。
疾患の適切な治療
内視鏡検査で疾患の早期発見につながった場合、医師による適切な治療を早期から受けられます。
例えば、大腸がんの場合、ポリープががん化するまでに数年かかるため、定期的に内視鏡検査を受けることでポリープを発見し、切除することが可能です。
内視鏡検査でがんの大きさや深さ、周囲の組織へ浸潤なども調べられるため、治療の方針および治療方法を決定するうえで非常に重要な検査です。
精密な診断が可能
内視鏡検査は、消化器系内部を直接観察できるため、より精密な診断が可能です。
例えば、大腸カメラ検査では粘膜の形状や色調を確認でき、炎症の程度やポリープの種類などを詳しく調べられます。
内視鏡検査以外の診断方法
お腹がチクチク痛いと感じた場合、内視鏡検査以外にも、さまざまな診断で原因の特定につなげられます。
代表的な検査として、エコー検査・CT検査・MRI検査について解説します。
エコー検査
エコー検査は、超音波を使って内臓の様子を観察する検査です。
主に腹部や胸部、心臓の検査に使用される検査であり、患者さんに痛みが生じたり、切開したりする負担もありません。
腹部のエコー検査では、消化器の様子を観察でき、胃や腸、肝臓や膵臓、腎臓などの病気を診断する場合に用いられます。
また、内視鏡検査が難しい高齢者や体力の弱い人、妊婦さんなどにも適した検査方法です。
CT検査
CT検査は、X線を使って断層撮影を行い、内部の様子を観察する検査です。
内臓の断層像を細かく切り分けて解析するため、内部の状態を詳しく確認できます。
痛みや不快感がある場合には、鎮静剤を使うことも可能です。
腹部のCT検査では、消化器系の病気の他、腎臓・肝臓・膵臓・胆嚢・腹膜などの病気の診断に利用されます。
MRI検査
MRI検査は、磁気を使って身体の内部を観察する検査であり、X線を使用しないため、放射線被曝の心配がありません。
また、エコー検査やCT検査と比べて、より詳細な画像が得られます。
腹部のMRI検査は、腹膜・胃・腸・膵臓・肝臓・腎臓・胆嚢などの病気の診断に利用されます。
これらの診断方法は、内視鏡検査が向いていない場合や、内視鏡検査でも同じ情報が得られる場合にも選択肢として考慮できるでしょう。
まとめ
内視鏡検査は、お腹がチクチク痛む原因を明らかにするために有用な検査です。
比較的低侵襲な検査方法であり、短時間で済むことから患者さんにとって負担が少ない点も大きなメリットです。
「おうえケアとわクリニック」では、初めての内視鏡検査で心配な患者さんの心に寄り添い、カウンセリングからアフタケアーに至るまで丁寧なサービスを提供しております。
お腹がチクチク痛んで不安な場合には、お気軽に「おうえケアとわクリニック」までご相談ください。