経鼻内視鏡検査は痛い?痛みを軽減する方法を紹介

経鼻内視鏡検査は痛い?痛みを軽減する方法を紹介

経鼻内視鏡 痛い

体内の内部をカメラで観察できる内視鏡検査は、専用の医療器具を挿入する場所によって呼び方が異なります。

鼻から内視鏡を挿入する経鼻内視鏡検査は、鼻腔や咽頭、喉頭などの頭頸部の内部を観察できる検査方法であり、検査時の痛みや不快感は麻酔や鎮痛剤で軽減することができます。

この記事では、経鼻内視鏡検査の痛みについて詳しく解説し、痛みを軽減する方法や他の内視鏡検査法についてもご紹介します。

経鼻内視鏡とは

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経鼻内視鏡とは、柔軟なチューブ状の医療器具である内視鏡を鼻から挿入し、鼻腔・喉頭・喉・食道・胃などを観察する検査のことです。

一般的に、鼻から挿入される内視鏡は細いため、口から挿入される内視鏡よりも痛みや不快感が少なく、また、検査時間も短い傾向があります。

鼻からの内視鏡検査は、喉頭が見えるため、喉頭がんや声帯ポリープの検査に適しています。

また、食道・胃の粘膜の異常を診断する際にも、鼻からの内視鏡検査が一般的に使用されています。

しかし、鼻から内視鏡を挿入する際に、さまざまな原因から若干の痛みや不快感を感じることがあります。

経鼻内視鏡検査に伴う痛みや不快感

鼻からの内視鏡検査は、細い内視鏡を鼻孔に挿入するため、鼻腔や喉に違和感や痛みを感じることがあります。また、喉が乾燥している場合には、喉の痛みを感じることもケースもあります。

鼻から内視鏡を挿入する際に感じる痛みや不快感は、患者さんによって異なります。

心配な方は、検査前のカウンセリングで痛みを紛らわす方法を医師に詳しく尋ねてみましょう。

経鼻内視鏡検査の痛みを軽減する方法

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経鼻内視鏡検査は、鼻の奥まで内視鏡を進めるため、痛みや不快感を感じる人がいます。

ただし、いくつかの方法で痛みや不快感が軽減されることもあります。

鎮静剤や局所麻酔の使用

経鼻内視鏡検査は、鎮静剤や局所麻酔を使用によって痛みや不快感を軽減できます。

鎮静剤は注射や点滴で投与され、局所麻酔は鼻の奥に局部麻酔剤を塗布するのが一般的です。

患者さんの希望や状態に沿って適切な鎮痛法が選択され、検査時の痛みの軽減や緊張の緩和につなげます。

鼻腔の麻酔スプレーの使用

鼻腔の麻酔スプレーは、鼻腔内の組織や粘膜に麻酔効果を与えるために使用される医療用のスプレーです。

局所麻酔が含まれており、主にリドカインやキシロカインなどが使用されます。

これらの麻酔は、鼻の内部の粘膜や神経を一時的に麻痺させることで、痛みや不快感を軽減する効果に期待できます。

喉の保湿

経鼻内視鏡検査中は、喉の乾燥や痛みを軽減するために喉を保湿することが重要です。

経鼻内視鏡では、喉が乾燥しやすいことから痛みを感じやすくなります。

喉を潤すためには、以下のような方法があります。

こまめに水分をとる

内視鏡検査前に、こまめに水分をとるようにしましょう。

特に内視鏡検査当日は、検査前から検査後まで水分補給をしっかり行うことが重要です。

温かい飲み物をとる

内視鏡検査前に、温かい飲み物をとることも喉の保湿につながります。

温かい飲み物は、喉を潤すだけでなく、喉の緊張を和らげる効果にも期待できます。

ただし、熱すぎる飲み物は喉を痛めることがあるため、適温に調整して飲むようにしましょう。

加湿器を使用する

内視鏡検査前に、部屋に加湿器を置いて喉の乾燥を防ぐことも大切です。

加湿器によって部屋の空気中の湿度を上げることで、空気中の水分量が増え、喉の粘膜の乾燥防止につながります。

喉を温める

検査前に、温かいタオルや温熱パッドを喉に当てて血行を促進し、喉の緊張の緩和につなげる方法もおすすめです。

経鼻内視鏡検査での喉の痛みが心配な方は、喉に潤いを与える方法をいくつか組み合わせて実践してみましょう。

ただし、喉の痛みがひどい場合には、事前に医師に相談しましょう。

経鼻内視鏡検査(胃内視鏡検査)の流れ

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経鼻内視鏡検査は、一般的に以下の流れで進行します。

①受付・予約確認

検査当日、病院の受付で予約確認をしていただきます。

事前に受付で必要書類の提出や注意事項の確認がある場合があります。

②事前準備

検査の妨げにならないよう、前日から医師の指示に沿って食事制限を行なっていただきます。

薬の服用に関しても、必ず医師に確認したうえで行う必要があります。

③着替え・用意

検査を受ける前に、病院で支給される病衣に着替えていただきます。

その後、内視鏡検査室に案内し、検査に使用する器具の消毒や準備を行います。

④麻酔・鎮静剤の注入

事前に決定した鎮痛法で、麻酔や鎮痛剤を注入します。

経鼻内視鏡検査の場合、クリニックによっては麻酔や鎮痛剤なし、または使用量をおさえて検査が行われる場合もあります。

⑤内視鏡の挿入

鼻から細く柔軟なチューブ状の内視鏡を通していきます。

内視鏡を喉や食道、胃へと進めながら、カメラによる画像と動画で内部を観察します。

⑥検査

内視鏡を用いて、食道・胃・十二指腸などの消化器官を観察します。

痛みや違和感に耐えられない場合には、医師にすぐ合図をしてください。

患者さんの状態をみながら適切な処置を行います。

⑦検査後の経過観察

検査後は、しばらく経過観察を行います。

麻酔や鎮静剤の効果が残っている場合、自力で起き上がれない場合があるため、十分に休憩していただきます。

検査直後は、基本的に数時間食事を控えていただき、その後の食事は消化の良い食品を選ぶように患者さんにお願いしています。

検査後の体調の回復が遅い場合には、すぐに医師に相談しましょう。

経鼻内視鏡検査が適している人・適していない人

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経鼻内視鏡を用いた検査は、患者さんによって向き不向きがあります。

経鼻内視鏡検査が適している人の特徴

以下に当てはまる患者さんの場合、経鼻内視鏡検査が適していると考えられます。

  • 慢性的な鼻詰まり、鼻水などの症状がある人
  • 喉の痛みや咳が続く人
  • 喉や喉頭部に違和感がある人
  • 声がかすれるなどの声の問題がある人
  • 眼窩周囲の腫れや痛みがある人
  • 頭部の痛み、めまいなどの症状がある人
  • 過去に頭部や顔面部の手術を受けた人

経鼻内視鏡検査は、非侵襲性の検査法であり、身体への負担が比較的少ないことが特徴です。

また、鼻腔や喉頭部を観察できるため、病気の原因や状態を正確に把握できます。

経鼻内視鏡検査が適さない人の特徴

以下に当てはまる患者さんの場合、経鼻内視鏡検査が適さないと判断するケースがあります。

  • 鼻腔や喉頭部に炎症がある人
  • 鼻腔や喉頭部に腫瘍がある人
  • 鼻腔や喉頭部に損傷がある人
  • 高度な口腔乾燥症の人
  • 気道狭窄症を持つ人
  • 気管支喘息の発作中の人

経鼻内視鏡検査を受けられるかどうかは、医師が患者さんの状態を診て判断します。

そのため、事前に行うカウンセリングでご自身の体調や症状に関して、具体的に医師に伝えることが大事です。

鼻からの内視鏡検査以外の検査法について

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鼻からの内視鏡検査以外にも、口からの内視鏡検査や超音波検査など、さまざまな検査法があります。以下では、それぞれの検査法について詳しく解説します。

口からの内視鏡検査

口からの内視鏡を挿入する経口内視鏡検査は、胃や食道などの内部を観察する検査方法です。

経口内視鏡検査は鼻腔への負担がない検査ですが、経鼻内視鏡検査よりも嘔吐反射が起こりやすいです。

ただし、鎮静剤の使用によって、患者さんはウトウト眠っているかのような状態で検査するため、痛みや不快感などは軽減されます。

口からの内視鏡検査は、胃がんや食道がんなどの疾患の早期発見につながり、胃の慢性炎症や胃潰瘍の診断にも用いられる重要な検査です。

超音波検査

超音波検査は、内臓の形状や動きを調べるための検査方法です。

内部に超音波を送り、反射した音波を受信することで、内部の画像を作成します。

鼻からの内視鏡検査や口からの内視鏡検査と比較して、身体的なリスクが低く、痛みを感じにくいことが特徴です。

超音波検査は消化器系だけでなく、心臓や甲状腺、肝臓などの検査、妊娠中の胎児の検査にも使用されます。

まとめ

鼻から内視鏡を挿入する経鼻内視鏡検査は、麻酔や鎮痛剤の使用で痛みを軽減することが可能です。

ただし、検査の快適感は患者さんの状態によって異なり、必要に応じて経鼻内視鏡検査が提案されることもあります。

内視鏡検査を受ける前には、事前に医師に不安点を相談し、検査の準備やアドバイスを受けるようにしましょう。

初めての内視鏡検査が心配な方は、内視鏡検査のプロフェッショナルが在籍する「おうえケアとわクリニック」にお任せください。

患者さんと真摯に向き合い、できるだけ辛くない内視鏡検査を行えるよう最善を尽くしますので、ぜひこの機会にお気軽にご相談ください。

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